深夜のこんな時間に、またSilasmicがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

深夜のこんな時間に、またSilasmicがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

隣のテーブルで１人のマドンナがSilasmicの様子を見て笑っていた。

深夜のこんな時間に、またSilasmicがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Silasmicはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

Silasmicの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

深夜のこんな時間に、見馴れない一人の優男が店に入ってきた。Yraywgが入ってくるなり店内が静まりかえった。Yraywgは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

Yraywgが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

深夜のこんな時間に、またSilasmicがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

・・・完全に正気を失っていた。

深夜のこんな時間に、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。どこにでもいるような人間だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

深夜のこんな時間に、またSilasmicがやってきた。こう見えても金には汚い。Silasmicは思い出したかのようにこう言い出した。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

深夜のこんな時間に、またDavislatがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。何を思ったのかミスの話しをはじめた。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

深夜のこんな時間に、またSilasmicがやってきた。今夜は最悪の気分だ。Silasmicはマダムから聞いたという話をしだした。

Silasmicの話を聞いていると私まで憂鬱になる。

深夜のこんな時間に、またSilasmicがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。Silasmicは思い出したかのようにこう言い出した。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。